映画が最大の娯楽だった時代


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今でも強烈に覚えているのは「ガメラ対バルゴン」。
大阪城が破壊されるシーンが圧巻で、
当時、本当に壊されたと思い込んでいた。
更に衝撃的だったのが、「サンダ対ガイラ」。
人型の巨人獣が、人間を食べるシーンが強烈で、
そのリアルさに見終わった後、見なきゃ良かったと後悔した。
案の定、私はその日、夢を見た。
ガイラが私の部屋の窓に現れ、ガラスを割って手を伸ばして来て、
私を鷲掴み……ギャーァァ、食べられた。
目覚めると、私はおねしょをしていた



まだ幼い頃、私の小さな町に2館も映画館があった頃の話である…。
そして小学校卒業間近と言う頃、
驚きの映画に遭遇した。
不朽の傑作「2001年宇宙の旅」である。
何んと当時、唯一のシネラマ上映設備のある映画館で、
70ミリ・シネマスコープと言う、とてつもなく横長画面の映画だった。
幼くて、内容は良く把握出来なかったが、
とにかく、字幕が右端に出るので、
画面に集中出来ない。
目と首を動かし続けた記憶がある。
現在主流の35ミリ・ワイドビスタの倍の幅なのだ。
しかもこのシネラマは、幕が湾曲していて、
観客を包み込むように映し出される。
だから近くの席では見ていられない。首が疲れるし、隅っこまで見るのに時間が掛かった。
つまり70ミリ・シネラマは、劇場の中間より少し後ろが最良席だった。
印象として…とにかく目も首も疲れた事を覚えている。
夢中になって映画館に足を運んだ。
いとこの漕ぐ自転車の後ろにまたがり、砂利道を胸躍らせながら…
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