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2008年10月23日 (木)

過密都市東京…妊婦受け入れ拒否の落とし穴

悲惨な事件がまた起こった。

脳内出血を起こして緊急搬送先を探していた妊婦が、七つの病院から受け入れを拒否され、結果的に出産したものの、妊婦は亡くなった。


大阪でも同じような事があったのは、まだ記憶に新しい。



何故、病院も多く、施設も完備された病院の多い大都市で、

受け入れ拒否が起こったのか?

医師不足が指摘されているが、それはどこも同じ。

脳外科の担当医が居ない、と言うもの、起こりうる要因である。

何故、ER第三次救急の病院が、その役目を果たせなかったのか?


これほど物に恵まれ、交通機関や道路が発達し、少なくとも、病院への到着時間は、地方より遥かに速い筈なのに、3時間近くもたらい回しされ、挙げ句に妊婦が死亡するという悲劇。


今朝のとある番組で、同じ様な事態で、妊婦が死亡した

都道府県別の数字が出ていた。

なんと東京、大阪はもちろんの事、関東より西で多発している事が判った。

東北、北海道は1件も無かった。



本当に為す術は無かったのか…?



地方に住む私達は、それでなくとも病院自体が減少し、

診療科が次々と閉鎖されている。

特に、分娩に関しては、殆どの地域基幹病院では医師消滅が続き、

近くに安心して出産出来る病院が無いのが現実である。


しかしそのまま手をこまねいている訳にはいかない。

大事な子供の命、大事な妊婦の命が掛かっているのだ。



「何故ベストを尽くさないのか!」by 上田次郎 at Trick


と言ったかどうかは定かでは無いが、

県では、ある方策を取った。



それが救急搬送の全ての患者を24時間体制で受け入れるという手段だった。




この制度が始まったのはつい最近の事で、それ以後、救急搬送以外の夜間の患者の受け入れを基本的に中止した。

これまでは夜泣きの子供や、夜に熱が出たとか、足をくじいたとか、

他の救急病院でも対処出来る患者が、わんさか受診していた。

これによって、当直医は過分な負担を強いられ、更に重篤の急患にも対応するという、第三次救急という最後の砦が崩壊しようとしていた。



そこで一刻を争う急患以外の夜間・休日診療を止め、救急隊員との密接な連絡によって症状を判断し、対応するという方針に切り替えた。

今回のような症状の場合は、直ぐに脳外科医が無線を受け取り、病状確認をするという具合に。


それ以後、今回の東京のような症例については、全て受け入れるという体制が確立され、その他の交通事故や脳溢血、心臓疾患など一刻を争う場合、とにかく救急車はこの病院に運ぶという、たらい回しの回避に成功した。


この為、唯一の東北高速道を利用して、県北や沿岸、更に県境を越えて秋田からも救急車がやって来るようになった。



医師を分散させるのではなく、医師を集中することによって、24時間体制を可能にし、様々な科の医師が待機し、迅速な処置や手術が可能になった。

秋田からでも1時間と少し、青森県境からも約1時間で到着する。




大都市は、命に真剣に向き合っているのか?


物凄くたくさんの病院があって、人口も世界一。

情報も生活も豊かで、活気に溢れている東京連邦共和国。

しかし中身はどうだろうか?

食の安全は保たれているのか?

何故見も知らぬ人に刺されて死ななければならないのか?


そして医師への不安、行政への不満が地獄風呂のように、グツグツと底で煮えたぎっている。

その虚空の街で、妊婦の安心は確保出来るのだろうか?



たくさんあるんだから…

他の病院が引き受けてくれるだろう…

…。


もしも本当にそんな理由が通るなら、救急車など、必要ないのではないだろうか。



命を守るために全力を尽くさずして、一体何に全力を尽くすのか?



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