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2008年11月13日 (木)

お薬手帳

毎回、受診日は緊張する。


昨日、病院に着いたのは、予約時間の5分前で、すぐに呼ばれた。

こんな事は滅多にないのだが、すでに他の患者はいなかった。

これも珍しい。


昼を過ぎると、午後の患者がちらほら来るのだが、

そんな気配もない。

とにかく閑散としていた。



診察で、私は減薬してからの2週間を話した。

そして更に減薬をお願いした。

勿論、あくまでも自己判断なのだが、ひょっとしたら…

という思いがあって、先生にお願いしてみた。


『ハイゼットを止めたい』と言った。


この薬は、もう20年以上飲み続けている、γ-オリザノール製剤で、

自律神経を調整する働きがあると言われていた薬だが、

どうも、この薬が、昼と夜の自律神経の働きを阻害しているのでは

という思いが、つのっていた。


本当に自律神経がおかしいなら、今では立派な

自律神経賦活剤があるのだから、それを飲むべきであって、

効果の無いγ-オリザノールを漫然と服用すべきではない。

と、何かに書いてあったのが、ずっと引っかかっていた。


『ハイゼット』には高脂血症を防止したり、コレステロールを下げる効果も併せ持っているので、それなら高脂血症予防の薬だけにしようと考え、昨日、先生にお願いした。


先生曰く:

『この薬は、ここに来る前から飲んでたよね。学術的にもγ-オリザノールの効果は期待しないようになって来ているからね』と、同調してくれて、即座に薬を変更してくれた。


独断だったが、この2週間、『ハイゼット』を飲むのを止めて、

驚くべき変化が起こった。



風邪を引かなくなったのだ。

しかも、夜に、どうやら脂肪が燃焼しているらしく、低体温にならなくなった。

そして体重がいっきに3kg減った。

で、その後は減らないけど…


確かに、自律神経は、交感神経と副交感神経の切り替えを

行い始めたのかもしれない。


今まで、この切り替えが上手く働かず、

どんなに苦労した事か。

どんなに、いろんな事を諦めて来た事か…



これで風邪を引いても、酷い眠気から解放されるに違いない。


毎回、毎回、病院へ着くと、必ず長椅子に横になり眠っていた。


苦しくて…



どんな病院を訪ねて、風邪を引いて眠くて眠くてしょうがいないと訴えても、何らの対応策もなく、『不思議だねぇ』の感想ばかり聞いて来た。

今、『ハイゼット』を中止して、この薬のせいなんだと気づいて、泣きたくなった。



~薬は、ただ漫然と飲んではならない~


この言葉が私を救ってくれた。




さて、本題はここから。

実は昨日も微少ながら、鼻血が出ていた。

なかなか止まらないので、午後から耳鼻科を受診することにした。

しかし大学病院内の耳鼻科は午後から休診だった。


あれ? それで待合室が閑散としているのか……


止む終えず、個人医院を探すことにした。

タウンページを開き、行き易い所を探し、

早速、車を走らせた。もう午後3時近くになっていた。


とある耳鼻科クリニックを訪ね、診察をお願いした。



今ちょうとインフルエンザの予防接種の時期で、中は混み合っていた。

まるで小児科のように、子供ばかり。


なるほど、耳鼻科は小児科にもなるのか、とちょっと感心しなかせら、呼ばれるのを待った。

約1時間後、ようやく診察。

男の先生で、他は全て女性看護師ばかり。


鼻をのぞき込んだ医師は、

『ああ、大きな傷があるね』と言った。


傷?


実は、鼻血の原因は、市販の点鼻液の突っ込み過ぎだった。

それがどうやら、思った以上に傷が大きく、

焼く事も出来ないと言う。


左右の鼻の中間にある、鼻中隔はとても薄いので、これだけ傷が大きいと、この鼻中隔に穴を開けてしまう危険があると言うのだ。

したがって、自然に瘡蓋が出来、やがてそれが自然に剥がれるまで、我慢しましょう、と言う事になった。


そしてついでにレントゲンも撮ってもらった。

確かに、鼻中隔はとても薄い。

しかも、私の場合、点鼻液の先端が、ほんの僅かに曲がった角に当たったらしい。

いわゆる、かる~い鼻曲がりだと言うが、レントゲン写真に近寄って、よく見ると、確かに微妙に曲がっている……かも?

それくらい微妙~~



やっぱり使い慣れない点鼻液は使うものじゃない。

しかもそれは、もしかしてと思って買った、花粉症用の点鼻液だった。


まぁ、私はアレルギー体質では無い事が判明したので、

この点鼻液は結局一度も使っていない。




さてさて、しこたま長くなったが、ここからが本題だ。

診察の時、私は「お薬手帳」を出した。


たぶん、通院している人の殆どが持っているに違いない。


特に私は多くの薬を飲んでいるので、同じような薬や副作用を誘発する薬には、注意している。

この時も、医師は「お薬手帳」を見ながら、カルテに書き込み、その上で薬を処方してくれた。


抗生剤のサルファ剤と、止血剤、傷を修復する液剤……

この時、もう一つ、膿の排出を促す薬も含まれていた。実はこれが、重複していた。



薬局に行って、薬を確認すると、その中に見覚えのある名前があった。

『ムコダイン』だ。


この薬は、副鼻腔炎の治療の為、以前から精神科から処方されていた薬である。

しかし、3ヶ月程前、ジェネリック医薬品の『クィーブラン』に変更した。

薬価は1/3になった。


しかも「お薬手帳」には、『クィーブラン(ムコダイン同等品)』とはっきり記載されている。

それなのに、この医師は、この記載を見落とし、同じ薬を処方したのだ、


慌てた私は、薬局でそれを指摘し、「お薬手帳」を見せ、『ムコダイン』を断った。




これでは何のための「お薬手帳」なのか、意味がないじゃないか!


これが、小学生や中学生だったらどうなるぅ!?


処方されている薬の名前全て知っている人は、何人いるのか?




病院に行くと必ず問診票というのを書かされる。

体調やアレルギー、他の薬との飲み合わせや重複に注意する為では無いのか?


そこまで患者は、熟知していないとダメなのか………


「お薬手帳」は本当に役に立っているのか、疑問を持った瞬間だった。




しかし、この鼻炎の薬の重複程度なら、まだましかもしれない。

世の中には、精神薬をアルコールで飲む人もいるらしい。

睡眠薬と一緒にビール・・・と言うのも、良く聞く話。


だから薬物依存になりやすいのだぞ。


毎日、治療していると言う事を忘れてはならないし、飲んでいる薬の名前や知識ぐらいは、知っておくべきだろう。


私は、これからも、自分の身は自分で守るし、薬に踊らされないよう、常に自分の身体を監視し続けようと思う。



~効果が期待出来ない薬を、ただ漫然と飲んでいてはならない~



この言葉を忘れないように。

ひょっとしたら、あなたの症状は、治癒しているかもしれませんよ。



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