激闘!大腸検査
弩級メチャメチャ苦痛との戦いだった―――
昨年の医大での大腸検査でポリープが見つかり
様子を見る事にしたものの
やはり心配なので
市内で唯一、大腸内視鏡でポリープを切除できる
個人病院に行った。
予約日の3日前から下剤を飲み始め
前日にはおかゆだけにしたが
昨日の検査当日、すざまじい事になった……
前日に飲んだ錠剤と水剤の下剤が全く効かない。
そればかりか、病院には午前8時までに行って
同じ酸っぱい腸洗浄剤を飲み始めた。
イヤな予感。
医大の時は、この下剤が全く効かなかったが、
やはり今回も全く効く気配が無い。
しかも医大の時と違ったのはここからだった……。
「歩きましょう!」「歩いてください!」
と看護婦に言われ、廊下を歩いた。
しかも滅茶苦茶たくさん!
股関節痛に悩む私には物凄い苦痛となった。
更に今回も予定の2㍑を飲んでも殆ど出ない。
医大の時と同じだ。
ただあの時はそのまま検査に入った。
内視鏡で便を洗いながら外に吸出し腸内を洗浄しながら検査をすると言う
とても先進的な方法だったので
私としてはその方法をするのだろう
と思っていたが
予想は大きく外れてしまった。
順調な人は2㍑の下剤ですっかりキレイになったが
私は残念ながら濁ったまま……。
午後になると早い人から検査が始まった。
私は―――座薬を使う事に。
更に浣腸もたっぷり―――ついでに冷たい水をガブガブと飲まされ
ようやく14回目で、どうにか水便になったものの
まだ少し色が付いていたが看護婦のOKが出た。
そしていよいよ順番が来た。
ポリープの切除を期待して、
と言うより早く終わりたいと願って検査室へ……。
検査前に安定剤の点滴があった。
点滴?
無論、医大ではそんな物しなかった。
しかしこの点滴が後々に大問題となるのだ。
更に
泡を抑える薬も飲んだが、医大ではそれもなかった。
ともあれ検査は順調に進んだ。
しかしここで異変が起こった!
内視鏡を推し進める医師の口から
言葉がない。
ポリープの言葉が発せられる事はなかった。
検査はそのまま終了した…
検査後ベッドの上で約3時間の安静。
何でも安定剤でフラフラしたり脱水にならないよう様子を見るらしい。
その頃ようやく下剤が効いてきて
何度もトイレへ駆け込んだ。
おならをしてガスを出すらしいのだがガスと一緒に水便も出るので
油断ならない。
結局いつのまにか寝てしまい検査着が汚れていた。
その後も度々トイレに駆け込んだ。
検査結果は午後4時過ぎの順番になった。
腸内の写真を見せてもらった。
診断結果は………異常なし。
5ヶ月前に見つかったポリープはどこにも見当たらなかった。
ポリープは消えていた。
腸の中には完全に流れていない便が緑色に見えたが
それだけだった。
まさか。
とか思う前に、私はホトホト疲れてしまった。
何しろ股関節が痛くて、それが頭痛となって襲って来た。
しかもこの期に及んで更にお腹が緩みだした。
しかも無茶無茶眠い。
帰って直ぐ寝た。
午後8時一旦目覚めとりあえずパンを食べ薬を飲んで
また寝た。
が今度は頻繁にトイレに駆け込む事に……。
そして激しい頭痛!
血液の循環が良くなったせいか或いは薬の副作用か?
それでも眠気に勝てず
頭痛のまま寝た。
そして今日。
朝からトイレに走る。
激しい頭痛(偏頭痛)に絶えられず朝ご飯後、鎮痛剤を飲んだ。
そして更に一眠り。
起きると再びトイレに一目散。
昨日の夜からこの繰り返しでさすがに疲れはて。
医大の時に買った生理用ナプキンをオシメ代わりにして使っている。
何せちょっと気を緩めると
もうその時は間に合わないから。
更に昼になっても頭痛は治まらないばかりか
胃がヒクヒクなって来た。
軽い痙攣を起こしているようだ。
あとになってから下剤が効いて来るのは
医大の時と同じだが
今回はそれ以上の後遺症にホトホト参った。
さすがにあれ程大量に下剤ばかりお尻に入れられるとは
予想もしなかった。
更に、あんなに歩かされるとも思わなかった。
それが一番辛い。
足の痺れは痛く、しばらくは取れない。
昨日からずっと湿布をしているが
神経と筋肉の痛みはなかなか取れない。
激しい頭痛が治まらないので2回目の鎮痛剤を飲んだ。
1日に2回鎮痛剤を飲んだ事はこれまで胆石の時だけ。
それ以外は一度も記憶が無いほどだ。
私はもう二度とあの病院へは行きたくないと思った。
こんなに苦しい目に遭うなら、
医大の方がまだましだ。
少なくとも頭痛は起きないし、翌日も激痛に悩まされる事はない。
今の医療は痛みの軽減に力点が置かれているのに
あの個人医院の方法では
私には苦痛以上の何ものでも無い。
もうまっぴらご免!
それにしても
何故ポリープは消えたのか?
ポリープは要するに、身体の中に出来る
おでき。
身体の表面に出来るおできと似ているのか?
確かに医大の時見せられた写真の用なおできは
今回どこにも無かった。
…
こんな不思議が、本当にあるんだなぁ
とにかく激闘の日はまだ続いている―――――。
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