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2009年1月21日 (水)

親愛なるストコフスキー様

これまで使っていたAVアンプは

PHONO端子が壊れ、

それ以降レコードが聴けなくなっていた。


それが十数年ぶりに中古のAVアンプを購入し

遂に…聴ける時が来た!
と思ってレコードを置いて見ると、
愕然!

ノイズの方が大きい。

針を見ると、ごっそり張り付いた黒いカス。
針も磨耗しているようなので、早速レコード針を注文。
それが昨日の夜に届いた。

交換針を装着・・・
期待に胸躍らせ、オートスタート!

しかし結果は同じ。
アース線はそのままで、仕方なくMD端子に繋ぐと、
おぉ~っと、美しい音色が…

おめでとう、甦った音よ。
時折、レコード特有の小さなノイズが入るが
それより何より、その繊細で奥行きのある音は
やはりレコードならではの緻密な音だ。


聴きたかったのは、
尊敬するマエストロ、レオポルド・ストコフスキー指揮の
ホルストの組曲『惑星』だ。

ノア流星群の神々-レコード

平原綾香がこの中の第四章・木星に詩をつけて
歌ったのは誰もが知るところ。

しかし本来の『木星』はかなりテンポが速い。
とても原曲のままでは、速くてラップでも、息継ぎ出来ない程に速い。

私が持っている、ポール・フリーマン指揮の
DVD盤よりも更に演奏タイムが短い。


レオポルド・ストコフスキーの『惑星』を久々に聴いて
あまりのダイナミックさに唖然とするばかりだった。
鬼才とまで呼ばれ、晩年まで、その姿勢を貫いた天才指揮者。

彼の音楽に初めて触れたのは
もう30年以上も昔の話。


今宵は、どのレコードを聴こうか……



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