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2009年2月18日 (水)

日本家電メーカーの衰退

今朝の新聞の経済面に、小さな記事が載った。


しかし同時にこの記事が、日本の家電業界に鋭い杭を投げつけた。


ダイナコネクティブ社(東京)が、大手スーパーのイオンと共同で、格安価格の家電製品を販売する。

第1弾は、国内最安値水準の4万9800円DVDプレーヤー内蔵32型液晶デジタルテレビ。沖縄を除く全国のジャスコ、サティなどイオングループ336店舗で取り扱う。


イオンは、「液晶テレビの価格がまだ高い」「DVDの接続が面倒」といった顧客の声を踏まえ、取引のある中堅電機メーカーのダイナコネクティブ社(東京)に、再生専用のDVDプレーヤーとテレビが一体となった低価格品を提案した。

ダイナは、円高ウォン安で値下がりした韓国製パネルを使うことなどで低価格を実現した。品質面について、イオンは「工場だけでなく第三者機関で安全性、耐久性を検査した」としている。


このダイナコネクティブ社の社長は韓国出身のようで、取引メーカーに、韓国の大宇電子がある。


国内メーカーが大型テレビばかり発売して、頓挫したデジタルテレビ。

飽食の時代はとうの昔に終焉しのにも気づかず、40型、46型、52型と巨大テレビばかり売り出して来たが、今の世の中の大多数の人はアパートやマンションに住み、一軒家でも隣近所の音に迷惑していると言うご時世に、そんな大きなテレビを買って、でかい音量で見るなどは、実にほど遠い話なのに、よくもまぁ巨大テレビばっかり作ったものだ・・・と呆れていた。


しかもエコだ、消エネだと大騒ぎしている最中にも関わらず、ブラウン管テレビより消費電力を喰う大型液晶テレビを作ってて、よく「環境にやさしい企業」だなどと、唱えていられるもんだと思っていた。


結局、操業停止や休止で、かなり消エネになってしまいました。

大口の電力が減ると、CO2も減るので、環境には良い事ですねが・・・

まぁ、自業自得でしょうか。



先日、某大手電機メーカーと音響メーカーが合併して、某大手電機メーカーは民生用から撤退すると発表されたので、早速問い合わせをしてみた。


するとこんな返事が帰って来た。


今後一切、民生用は作る気はありません。VHSとDVD一体型ビデオも他のメーカーに任して、一切手出しはしない。

と言う返事でした。

まぁこの分野でも、韓国製や中国製が大手ホームセンターなどで販売しているので、何も無理して家電量販店で高い製品を買わなくても済むし。



ダイナコネクティブ社はこれまでに20型液晶デジタルテレビを、3万9800円で販売、好調な売れ行きだ。


この勢いで、32型も売れるに違いない。


何でも、地上デジタルチューナーだけのICチップとパーツだけなら、2000円程度らしいので、それに液晶パネルをくっつければもっと安価に出来る筈なんだもの。

とにかく日本製の液晶パネルは質は良いかもしれないが、価格が高い。

だから安価で性能もそこそこの韓国メーカーが台頭してくるのだから、それに気づいていながら高額、高額の方ばかり目指して、結局追いつかれ、安価な製品の分野も占拠され、おたおたしているうちにこんな有様。



世界一新製品に敏感な日本人が買わない・買えないような液晶テレビが、

世界で売れる訳もない。


世界一流行に敏感で、徹夜して並んででも手に入れたいゲーム機のように、

独自の技術と安価でなければ、本来一般には浸透しない。





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