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2009年3月29日 (日)

迎撃ミサイルの煙が見える日

北朝鮮は本当に我が儘な国だ。


まるで戦前の日本が、アメリカの石油輸入禁止の罠にはまり、

兵糧責めに遭い、日本人が飢えて苦しみ、

滅んで行くのを楽しんでたかのように…。

ただあの時は、人々は貧しく、貧乏だった事を当たり前だと思って過ごしていたので、

やはり軍部が突っ走ったと言う事なのだが…。



今の北朝鮮はまさに、戦前の日本の軍国主義を見ているようで仕方がない。



そしてとうとうこんな日がやって来た。


【YOMIURI ONLINE】

 北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの発射準備を進めている問題で、東北地方に配備される地上配備型のパトリオットミサイル3(PAC3)部隊が29日朝、航空自衛隊浜松基地(浜松市)から出発した。
 午前7時過ぎから、迎撃ミサイルの発射機やレーダー装置などを積んだ計56台の車両が続々と浜松基地を出発。一部の車両はフェリーに乗り、海路で東北地方へ向かう。

 同基地のPAC3部隊は、陸上自衛隊秋田、岩手両駐屯地と空自加茂分屯基地(秋田県)に配備される。


ノア流星群の神々-PAC3-1


ノア流星群の神々-PAC3-1


                       写真1、2 ⇒長距離地対空迎撃ミサイル

                          (パトリオット・ミサイルPAC-3)



このミサイルが配備されるのは、ぬあ~んと、隣村である。

自動車運転免許試験場の直ぐそばで、岩手駐屯地は何度も通った場所。


しかも岩手山演習場にも配備されるので、も、もし、発射となれば、

当然、我が街にもサイレンが流れ、空を見れば、

迎撃ミサイルが複数飛んで行く光景が見える、なんて事態になっちゃう訳だよ。



んでもって、北朝鮮のロケットが打ち上げに失敗すれば、

国際法上、直ちに自爆させる事が義務づけられているので、

北朝鮮がそのスイッチを押さなかったり、

押す前に空中で爆発したら、当然、弾道空域の広範囲に破片が落下する訳で、

おいおい、それはマズイだろう!



北朝鮮のミサイルがもし本当に「人工衛星」を積んでいるとしたら、

衛星打ち上げで描く上昇線は緩やかなカーブを描く程度となる。


しかしその打ち上げ軌道が上昇線からズレれば、

間違いなく弾道ミサイルか、打ち上げの失敗である。

それは打ち上げられるまで分からない。



某党の女性議員の方。

その発言はあまりに無責任じゃございませんか。


予防出来る災難は、最大限努力して防ごうよ!

私達は、案山子や雑草じゃないんだぜ。



だから失敗した時の為に、打ち上げミサイルの軌道を瞬時に計算し、

失敗か否かを判定し、私達を守ってよ。


その為には、可能な限り早い弾道計算が必要でしょ。

そして少しでもズレたら、危険を回避する目的で、可能ならPAC-3で迎撃して欲しい。

何か問題ある?



私の頭の上で、戦争が始まるかもしれないんだから!!



■津波を防ぐ防波堤は、頑丈で高い方が良い。(三陸津波防災のキャッチコピー by 自作)

■来なければ…小さければ…それに越したことはない。(三陸津波防災のキャッチコピー by 自作)



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所で、多分殆どの人が、人工衛星打ち上げ用ロケットについて、

詳しい知識が無いにも関わらず、騒ぎ立てたり、迎撃ミサイルを使うな、

とか言ってみたりしているが、

実は人工衛星打ち上げ用ロケットには、それなりの決まりがある。


人工衛星打ち上げ用ロケットと弾道ミサイルの違い。


現在までに、人工衛星の打ち上げに成功している国は、以下の通り。

米国。

欧州宇宙機関。

RKA(ロシア・カザフスタン)

中国。

インド。

イスラエル。

イラン。

日本。


この中で、欧州宇宙機関は、それぞれの国があまりに隣接している為、

不測の事態に備え、イギリスを含むヨーロッパ各国が集まり設立した機関であり、

打ち上げ射場は、南米フランス領ギアナにある。

欧州宇宙機関には世界最大の商用ロケット、アリアン-5型と言うのがあり、

これまで日本の放送衛星の殆どが、アリアン-5型を利用して来た。


ノア流星群の神々-ロケット5
                       欧州各国の国旗がペイントされてます。
                          打ち上げ時最大重量725tの
                               ARIANE-Ⅴ

中国の衛星打ち上げ場は、四川省の砂漠地帯。

インドは、海上に打ち上げ場を持ち、海上発射を行っている。

ロシアは旧ソ連時代に使っていた、カザフスタンの砂漠地帯にあるバイコヌール宇宙基地。

イスラエルは地中海に面したパルマチン空軍基地から、地球の自転とは反対に西側に向けて発射される。

イラン初の人工衛星はロシアから打ち上げられ、2号機で初めて国産ロケットで打ち上げ成功。

 イランはロケットの技術をロシアから導入し、自国製を目指していた。打ち上げは西部の砂漠地帯。

日本は、種子島宇宙センターから打ち上げ、ブースター部分は自国領海内の太平洋に落下。



このように、人工衛星ロケットの発射では、他国の領域を侵犯しない事がルールになっている。


その為、殆どが、砂漠地帯や沿岸に発射場を設け、打ち上げ後の燃料タンクが、

他の領海を侵犯しないのが、最低のルールなのだ。



今回の北朝鮮の「人工衛星」名目での弾道ミサイル発射は、それ自体決して許される事ではない。

何せ、日本の上空を通過すると言うのだし、失敗したら日本に落ちるかもしれないのだゾ!

本当に勘弁してもらいたいよ。

どうしても打ち上げたいのなら、自国の領空内でしてもらいたいものだ。



日本の人達には、

どんな理由があろうと、国際世界でしてはならない事があると言う事を、是非知ってほしい。


北朝鮮はその非道を実行しようとしている。

日本を巻き込んでも良い、と断言しているのだから、怖い。



しかしもうすぐ頭の遙か上空で戦争が始まるかもしれないって思うと、

あたしゃどこへ隠れればいいのかな……?





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