認知症は何故増加したのか
初めて若年性認知症・若年性アルツハイマー病を知ったのは、
このドラマでした。
Pure Soul~君が僕を忘れても~ 2001年製作
主人公の年齢が定かではないので、永作博美の実年齢で見ると、
薫は31歳前後となりますが、この年齢で発症するとなると、これはとんでもない事。
しかし頭を打っているという、原因がはっきりしてるようなので、
「記憶障害」と呼称したりもしていて、本来のアルツハイマー病とは
違うかもしれませんが・・・
今、日本の若年性認知症の患者数は3万7800人で、 総認知症患者数は、170万人。
これにアルツハイマー型を加えると、250万人にもなるらしい。
しかも多くは自分が認知症やアルツハイマー病と認識していない人で、
単なる物忘れとか記憶が薄れただけ、と思い込んでいる人が多いらしい。
それにしても「ボケ」や「痴呆」はいつからこんなに増え始めたのだろう?
この病気・・・原因は全く判っていない。
遺伝ではないのは確からしい。
それなのに病気の進行を遅らせる薬が出ているが、 対処療法のため、治癒には至らない。
今は仕方があるまい。そもそも原因が判らないのだから・・・
先日、こんな研究結果が発表されました。
◆コーヒーなどに含まれるカフェインが、アルツハイマー病の認知症状を改善すると
ともに、患者の脳に沈着する異常なたんぱく質が作られにくくすることを埼玉医大の
森隆准教授ら日米のチームがマウスの実験で確認した。(6月22日付)
推理で紐解く。
病院に入院した事のある人は判ると思いますが、
食事の時、必ずお茶が注がれます。
あれは、ほうじ茶です。
病院では、何故3度の食事のたびに、ほうじ茶を出すのでしょうか?
しかもほうじ茶で、薬を飲むし、病室などにはいつでも飲めるよう、ポットが置かれ
ています。
もしカフェインが有毒なら、ほうじ茶で薬を飲むのは、もっと有毒なはずですが、
でも実際はそうならない。
これは何故なのでしょう?
実はお茶の中でも、ほうじ茶は、比較的カフェインが少なく、
渋みも薄く、飲みやすくなっています。
ほうじ茶は、お茶の中でも唯一、子供や病人でも安心して飲ませる事が出来るお茶な
のです。
そしてお茶より飲まれているかもしれないコーヒーや紅茶には、
お茶の2倍以上のカフェインが含まれていることも、あまり知られていません。
そして夏の時期に飲む、麦茶ですが、
これにはカフェインは入っていません。
子供にカフェインは必要ないでしょう。
お茶を飲まなくなったのは、一つにカフェインの悪玉扱いがあります。
確かにカフェインそのものは毒劇物の一つだから、 副作用が騒がれたりもしました。
興奮状態を誘発したり、カフェイン中毒(依存症)になる等と。
しかし冷静に考えて見れば、
そんなに大量にカフェインを摂取する機会が
頻繁にあるとはとても思えない。
むしろ単に、危機感を扇動し、煽っているだけのような気がする。
カフェインの危険性を云々するなら、毎日コーヒーを飲んでいる人の方が
よほどカフェイン中毒になる危険が高いはずですし、
ましてや妊婦がコーヒーを飲む方が、遙かに危険ではないか・・・
そのことに触れていないのは、何故でしょう?
食事の時、ペットボトルの「お茶」を飲む人もいると思うが、
人はそもそも、1度に500ml㍉㍑のお茶を飲む必要があるのだろうか?
せいぜい湯のみ2杯ぐらいであって、500ml㍉㍑は 明らかに過剰摂取と言える。
私たち日本人は、千利休(1522年生)以前から、 他のどの国より煎茶を飲んで来た民族です。
煎茶に含まれるカフェイン・・・ そんな事を知らぬ時代から、 延々脈々と飲み継がれて来たのです。
だから日本人の身体は、 お茶に含まれるカフェインに適応した身体であると、
言えるかもしれません。
所が現代において、ひと昔前のように、お茶を飲む機会が激減し、
代わってコーヒーや紅茶を飲む事が多くなりました。
どうも日本人は、噂に洗脳されやすいようです。
自分で確かめようともせず、噂を信じる。
そのために根拠の希薄な情報に流される。
これは、日本人の性格なのでしょう。
根本に立ち返ってみよう!
脳が、唯一のエネルギー源として利用出来るのは、糖分のみ。
しかし昨今、太るからと砂糖は嫌われ者になった。
それに変わって登場したのが、果糖や合成(人工)甘味料であるが、
これらは残念ながら純粋な砂糖と化学配列が異なる為、
脳は殆どエネルギーとして利用出来ない。
日本人は昔から、一日3度は、湯のみ1杯のお茶を飲み、
正月、盆、彼岸、結婚式など、おめでたい時には、必ず紅白饅頭のような、
甘い"あんこ"を食べる習慣がありました。
あんこは、主に小豆を煮詰めた豆沙餡を指します。
だんごや紅葉まんじゅう、笹餅、大福、砂糖菓子、和菓子、羊羹・・・・
これらを季節ごとに食べて来ました。
冬山で遭難した時、人体は足や手などの先端への血液供給をストップさせる。
そして心臓と脳を動かし続ける。
山へ登る時は必ずチョコレートや飴玉などを持ってゆくのは、登山家の常識である。
僅か一片のチョコレートが、命を救うことになる。
糖分が、脳の働きを維持しているから、生存できるのだ。
日本人は、古来より、品質の良い砂糖(糖分)を取り、脳にエネルギーを供給し、
お茶でボケを防止して来たのかもしれません。
それは正に、長い時間をかけて、日本人の祖先が考え出した、
実に単純なボケ防止策だったように思えます。
それが今日の、豊かな添加物だらけの食生活によって、 日本人が長年受け継いで来た、
独特の遺伝子が、 短期間で崩壊し始めたのかもしれません。
脳の細胞がどんどん溶けて消えてゆく・・・・
この進行を食い止める手だては、本当に無いのでしょうか?
*次回は、滅びゆくY染色体の巻です。
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