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2009年8月 2日 (日)

衝撃走る!日本、自主開発を断念!

中国がイラン・アザデガン油田の権益獲得へ 日本大打撃 2009.8.1 12:07

【テヘラン=共同】イラン南西部にある中東最大級の油田で、イラン核問題を受けて日本が出資を縮小したアザデガン油田の大部分の権益を中国の国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)が獲得する見通しになった。イラン石油省が運営するシャナ通信が1日までに伝えた。


日本側は、核問題が解決すれば権益を回復することも視野に入れていただけに、アメリカの顔色を窺い過ぎて、中国にさらわれた形となった。自主開発油田の確保を目指す日本側には大きな打撃となる。

アザデガン油田国際石油開発が当初75%の権益を保有。核問題が深刻化した影響で2006年10月に権益を10%に大幅縮小、操業権もイラン側に返上した経緯がある。シャナ通信によると、国営イラン石油公社が保有する権益90%のうち、70%をCNPCが取得することで覚書が交わされた。

ノア流星群の神々-地図 ノア流星群の神々-油田

◇中国の底力外交が見えた瞬間だ。


何故この問題が深刻かと言うと、石油大量依存国の日本では、日本企業が油田の権益を持たないと、産油国の都合などで石油輸出禁止となれば、国内で使う石油が足りなくなるのだ。

高騰する石油価格は天井知らずとなり、ガソリンも1リットル500円にもなりかねない。



ノア流星群の神々-イラン2

誤算続きの“日の丸油田”開発



そもそも何故こんな事になったかと言うと…

2000年2月。

日本が石油の大半を依存している中東アラブ。その中の一つ、サウジアラビア油田の日本の権益が失効した。依存度が高いサウジアラビア油田の石油採掘の権利が消えた事は、日本にすれば大きなショックとなったが、この事実を知る人は意外に少ない。


その半年前の1999年9月。

イラン南西部にアザデガン油田を発見。推定埋蔵量約260億バレル。中東最大級の油田だ。

2000年に日本企業に開発の優先交渉権が与えられ、2004年2月、日本の国際石油開発、国営イラン石油など両国の企業3社が契約に調印した。


日本側の投資額20億ドル(約2200億円)。2007年に日量5万バレル。イラン・イラク戦争の際ばら撒かれた大量の地雷除去作業を推し進め、8年後の2015年には日量26万バレルの生産を目指していた・・・・・。

ところが2006年3月、イランの核開発を理由に国連安全保障理事会がイランに対し、核開発の全面禁止を決議。当然ながらこの決議を強引に推し進めたのは最大の敵対国アメリカだ。しかもその圧力は日本にも押し付けられた。

ノア流星群の神々-イラン

国連安保理がイランに対しウラン濃縮の停止を求める議長声明。



ブッシュの圧力。頭の上がらない日本。

これまでも日本は度々日米同盟と親密なイランとの間で板挟みに遭って来たが、この件で強行姿勢のアメリカに屈し、開発が中断していた・・・・・。

そこへ飛び込んで来たニュースは日本にとって衝撃の報道だったわけだ。



これで日本は自主開発油田を、全て失った事になる。

日本の石油は100%、他国の支配を受ける事になった。


アメリカの言いなりになってると、資源が輸入出来なくなる時が来るかもしれない。

日本が太平洋戦争(第二次世界大戦)に突入した理由の一つに、今と似た状態に追い込まれた事がある。日本を追い詰める為、石油の海上封鎖にアメリカは踏み切った。外国から日本に輸入される石油を断ち切り、日本への石油流入をストップさせたのだ。


資源の無い日本はやがて枯渇する。所謂、兵糧攻めである。


そんな日はもう来ないだろうと思っていたが、アメリカは所詮アメリカ。オバマ大統領の支持率も良くないようだし、次は日本を前線基地にしてイランや北朝鮮と戦争か?

いずれにせよ今回日本は、日米安保と引き換えに痛い代償を払った。



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