JCSAT-12無事JCSAT-3Aと交替
2009年9月12日、これまで耐用年数を過ぎても、交替出来なかった、
スカパーを放送している、日本の通信衛星JCSAT-3Aが、
先月(2009年)8月22日に打ち上げられた、JCSAT-12と無事交替した事が、
BBC MonitoringとSatTrackerのデータで分かった。
これまで運用を続けて来たJCSAT-3Aは、1995年8月29日に打ち上げられ、
耐用年数は15年だった。
期限ギリギリのため、姿勢制御のための燃料噴射を、抑えてきた。
このため衛星は、最大上下角1.7度までインクランドしていた。
静止衛星では無く、ふわふわ動く衛星になってしまったいたのだ。
JSATは後継衛星JCSAT-11を、2007年にロシアのプロトンロケットで打ち上げたが、失敗。
急いで、JCSAT-12を調達し、ESA(欧州宇宙機関)のアリアンロケットで、先月ようやく打ち上げに成功した。JCSAT-12は今月12日、ようやくJCSAT-3Aと呼称を変え交替、本格運用を開始した。
JCSAT-3Aにはスカパーの安定的放送の維持と同時に、実は日本、オセアニア、アジア太平洋、ハワイまでを大きくカバーするCバンドを搭載している。
このため他の国内衛星と違い、重量は4トンもある。
同時に打ち上げられた、オーストラリアの衛星Optus-D3は2.5トンしかない。
Cバンドのカバーエリア
JCSAT-12は、大型衛星なのだ。
そして現在、台湾のTAS Communicationが、35チャンネルのデジタル放送を、
アジア全域に向けて放送している。
他にアメリカの某チャンネルもオセアニア向けに使用中だ。
これまでのJCSAT-3Aは、JCSAT-Rとして、東経129度に移動し予備衛星となった。
予備衛星として東経129度にいたJCSAT-Rは、東経142.5度に移動し、JCSAT-RAとなった。
この交替で、これからもスカパーとTASの安定的放送は継続される。
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