動画サイトに著作権侵害差し止め命令
〔記事内容骨子〕
インターネットの動画投稿サイト「TVブレイク」で音楽を無断配信され、著作権を侵害されたとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、運営するジャストオンライン(東京)などに、配信の差し止めと約1億2800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。
〔判決内容〕
岡本岳裁判長は「積極的に動画を削除するなど著作権侵害への有効な手段を取らなかった」と述べ、同協会が管理している曲の配信差し止めと約9000万円の支払いを命じた。
同社は「著作権侵害の主体は利用者で、動画の内容は原則的に管理していない」と主張したが、判決は「利用者は匿名で会員登録することができるため、違法な投稿を誘発した」と認定した。
インターネットの普及に伴い、テレビ等から不法にコピーした動画が、
匿名で動画サイトに投稿出来るようになった。
殆どの人は、違法性の認識はあっても、みんながやっているじゃないか・・・
等々勝手な理屈を述べ、無数の無許可の動画が公開されている。
しかも、その多くは音楽や映画、アニメなど、他に著作権が存在するものばかり。
それを投稿する側と、その動画を配信する側。
どっちが悪いのかはさておき、
少なくとも、今回の判決は、公開する側が何らの手段も講じなかった事に対して下された判決である。
YouTubeなど、他の動画投稿サイトにも影響する事だろう。
これまでこの手のサイトは殆ど野放し状態だった。
しかし音楽に関しては、今後、大幅な削除と規制が加わる事だろう。
PVなどの音楽ビデオの殆どには、放送された局のロゴが入っている。
地上デジタル放送になれば、地上波にもロゴが入る。
今回の判決は、動画サイトの管理者は、その代償が大きい事を認識させる事となった。
他の動画投稿サイトは果たして、どんな対応を取るのか?
対応の遅れが目立った動画投稿サイトが、今後どう変化するか、見守りたい。
« 記憶の上書き | トップページ | 台湾TASネットワーク視聴開始 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 超高圧セメントミルクで固めたら・・・どうよ(2011.03.30)
- 統合失調症患者…受け入れ先なく死亡〜東京(2010.12.26)
- ファロー四徴症は生後すぐの手術で完治できる(2010.11.28)
- 地上デジタル?(2008.07.02)
- 中国製品の明暗(2008.07.02)
最近のコメント