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2009年12月18日 (金)

今年最後の精神科

普段行かない金曜日に、精神科を受診した。


これから長い診察休暇になるのを前に、

ここ数日の事を伝えておこうと思った。


すると暫く見かけなかった人が来ていた。


以前は同じ水曜日の早い時間帯に来ていた、

白い杖を持った人だ。


ほんの僅かしか見えないらしいが、

いつも一人で来ていた。


今日も私のあとにやって来て、

診察室の中の控え椅子で待った。



残ったのは、私とその人の二人。



するとその人は、看護婦さんを呼んで、

「辛いんです」と、囁いた。


看護婦さんは、500mlの点滴を抱えてやって来て、

先生の診察が済んだら、点滴しましょう・・・と言った。



私の横に座って、めがねを外し、俯き、泣いていた・・・



その人には、これまで一体どれほどの困難な苦痛が襲ったのか?


毎回、誰も付き添って来ないから、目が不自由なのに、

一人でここまで通っているのだろう・・・。

そして、視力の殆ど失われた目から、涙が流れるのを、

私は、ただ隣で、ジっと見てるしかない。



金曜日。


精神科の診察室には、水曜日では見えない苦しみと悲しみが交錯していた。


どれほどの苦しみや孤独を感じているのか・・・

音だけが頼りの生活は、私には想像もつかい。





私は、今日、抗不安剤を一つ減らす事にした。


ソラナックスの代わりに、レキソタンを頓服としてもらった。


来年まで、不安を抱えて過ごす事を選んだ。


理由は副作用だ。




そして22日が、循環器の今年最後の診察日。


私の心臓は、ペースメーカーのお世話になる事もなく、

今年何とか動き続けてくれた。


丈夫な心臓に、感謝したい。


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