気象庁の桜開花予想は、今年から無くなった。
民間の天気予報会社の方が、天気の予報もこまめで、
当たる確率が高くなって来ている。
これからは民間の力が台頭するのだろう。
だが、何故か気象衛星を自前で持とうとはしない。
何しろコストがべらぼうに掛かる。
以前、「ひまわり」が軌道上で故障し、衛星画像を撮影出来ない事態になった。
その時は、アメリカの運用を停止していた気象衛星を急遽借りて移動させ、
台風の時期に備えたのは気象庁である。
「ひまわり」は現在、6号機と7号機が東経140゜で運用されているが、
どちらも相次いで故障し、観測に支障が出る事態をたびたび起こしている。
この最大の危機は、1999年のバックアップ衛星打ち上げ失敗にあるが、
その後、新しい衛星調達の予算が着かず、関係者はヤキモキしていた。
昨年、ようやく次期「ひまわり」の調達が可能となったが、
打ち上げは2014年だが、まだ打ち上げスケジュールには載っていない。
そして民間は殆ど衛星調達に関しては、お金を出していない。
データを商用利用する金額を支払う程度。
実は「ひまわり」の画像データは、個人でも受信する事は可能だ。
もうそろそろ、国におんぶするのを止めて、
自前の気象衛星を運用してもらいたいものだ。
気候変動が激しい昨今だが、
日本は地震国でもある。
これから気象庁は、地震予測などにその力を発揮してもらいたい。
※蛇足
スカパーを担当しているJSATは、現在東経124゜で運用中の
JCSAT-4の後継機、JCSAT-13号機を2013年にヨーロッパの
アリアンロケットで打ち上げる。
またe2スカパーの後継機JCSAT-110RとBSの後継機BS-3Cも、ヨーロッパの
アリアンロケットで2011年5月下旬に打ち上げる。
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