サヨナライツカ鑑賞記
評価:3点(10点満点中)
良い点は殆ど見つからないが、しいて言うなら石田ゆり子さんの凛々しい姿が印象的で、その安定した演技力はずば抜けている。着物姿が良く似合っていたし、1980年代の良家のお譲様という役に遜色がない。
その他は言うと・・・
これは男目線の物語であると言う事と、地位も名誉も野心も本妻も二号も子供も、何もかも一石六鳥ぐらいを手にしたスケベ男の御都合主義的映画。
期待していた中山とのベッドシーン・・・濡れ場・・・(全然濡れないが)も、乳も揉まず、乳首も見えず、本人が本当に演じているのかも怪しい。カット割りが細かいので、代役かもしれないし、全く股間は反応しない、陳腐なシーンとなっている。
あとは男の性欲と、一応痴女との性宴なのだが、さっぱりリアルじゃない。半世紀も前の新東宝よりヒドイ。それに1回目の別れは女がアメリカへ・・・・ッて、古いドラマのエンディングみたいに、外国へ行くというのをもじっている設定も、あらら、と唖然したし、ラストで男が地位も名誉も家族も捨て、女のもとへ行ったら、今度は女があっけなく死んでしまうと言う、携帯小説バリの安易な終わり。しかも男が後を追って自殺するのならまだしも・・・そのまま暢気に帰って来るという、なんじゃ、この御都合主義的ストーリーは・・・(呆然)
女(中山)は何故突然死んだのか?映画では何も語られていないが、原作には書いてあるのだろうか?(読む気は蒙等ないが)
赴任中の3ヶ月間、エッチらエッチらと中出しに励み、子宮頚ガンでも発症したのか?なんか女は貧相だったし、頬はこけ、やつれた設定なのか、豊麗線が目立って仕方がなかった。
更に起伏もそれ程無いストーリーなのに、上映時間が長い
根本的な欠点として、いしらさんの人物設定はしっかりしていて、存在感があるのに、女の設定が殆ど無い。毎回毎回、べらぼうに高そうなホテルのスウィートでSEXしてるけど、小汚いラブホの方が安いと思うのだが、一体どんだけ給料もらっているのか・・・?女は日本人のようだが、素性が全く分からないので、見ていてつまらない。同僚の彼女の設定だが、それも出逢いとか不明だし。
早い話、欲情的女性にのめり込んだ男の自慢話か・・・
もう一度見たいとは思わない作品かな、と。
サヨナライツカって、死んだらイツカも無いし、後追って天国で・・・と言う事でも無し。なんと中途半端な・・・・
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