恋極星 鑑賞記

戸田恵梨香主演
©2008ミツヤオミ/講談社・「恋極星」製作委員会

評価:4点(10点満点)
戸田恵梨香主演の映画「恋極星」を見たので、その感想を少々書く事にします。
出演は他に、 加藤和樹 キムラ緑子 若葉竜也 熊谷真実 吹越満。
監督: アミイ・モリ 。
製作: 木村元子 佐藤丈。
脚本: 横田理恵 。
そして原作はミツヤオミと言うそうです。漫画が原作との事だが、そんな事は映画化された時点でもう関係ないと、常々思っているのであります。
『あらすじ』
両親を亡くし知的障害の弟のために、一人生活を送る菜月(戸田恵梨香)。人生に絶望しかけている日々の中で、10数年ぶりに現れた幼なじみの颯太。すぐには素直になれないながらも、彼の優しさに次第に心が打ち解けていく。弟と3人で幸せに過ごしていけると思っていたある日、突然つきつけられる別れ。しかし、彼に宣告されていたもっと辛い事実を知ることになり…。
簡単に言うと、「懲りない若者の簡単病死をお粗末に扱った、低次元の作品」と言うことかな~~
しかもこのストーリー展開・・・
脳腫瘍のため、あと余命1年と宣告された男。生きるために脳腫瘍の手術を受けることを決めるが、もしもの事を考え・・・と言うより、ストーリー自体を盛り上げるため、戸田恵梨香と思い出作りをしようとわざわざ列車で遠出をして体力を消耗させ、手術をしたが翌年の夏に死んで、戸田恵梨香が悲観にくれると言う内容。
それならそれでいいのだが、待てよ!っと。
これと似たようなストーリーの話があったなと思い浮かんだのが、井上真央主演の「僕の初恋をキミに捧ぐ」である。
「僕の初恋をキミに捧ぐ」も幼馴染の男女がいて、高校生の時に男が、心臓が悪くて死んでしまうのだが、心臓移植を懇願する件が、「恋極星」で戸田恵梨香が街の明かりを消して、と懇願するのと似ているし、死期を感じた男が、病院を抜け出し、つかの間の旅に出るのも、そっくり。
更に、結局あっさり死んでしまう。
細部を観ると、似ている!
難病もので、最後に病院を二人で抜け出し、ちょい旅に出て、症状悪化させて戻って、あっさり死ぬ。
最近、よくもまあ主人公がバタバタと死んでしまう映画が大流行ですじゃ。
感情の機微も、喜び、不安、落胆と、ワンパターンで、なんか一目散に死に急ぐ若者映画が多く、閉口してしまう。
どうして日本人は悲恋が好きなのか?
何故こんな無機質な映画が作られるのか、私には全く分からない。
こんなに簡単に殺して、エンディングかよ!!
なんと安直な・・・!
確かに、戸田恵梨香は可愛いし、涙の演技が上手いと前々から思っていた。
もっと希望のある、もっと優しい、もっと愛らしい映画は作れないものか!?
全く、しょうも無い映画を作ったものよの~・・・ただ北海道の雪景色がきれいな事と、戸田恵梨香が健気なので4点です。
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