退院して来ました
心臓ペースメーカー手術を終えて。
9月2日、あまりに体調がおかしいので、夕方、病院へ行った。診察時間は過ぎていたが、別の若い先生が待機していた。直ぐ心電図と脈を取り、そのまま入院することになる。
脈はその時点で通常の半分、40/min以下に落ちていた。徐脈状態で、急遽、翌9月3日にペースメーカー植込み手術を行うことになった。
9月3日、酸素マスクと点滴の状態で、まず体外ペースメーカーの装着の為の足の付け根の剃毛をして、そのまま手術室ではなく、緊急処置室へ。左鎖骨の下に麻酔注射を数本打ち、意識がハッキリしたまま電極の挿入が始まる。足の付け根からも体外ペースメーカー用の電極が静脈の中を心臓へと向かう。
麻酔はちょうど歯科の治療の時のような麻酔そっくり。顔の上には蒼い布があり周囲は分からないが、医師は3名。他に何人かの看護婦。
時々多少痛むものの、我慢できないほどではなく、状態を確認しながら電極の先端を心房と心室の心筋に計2本固定。
あとはペースメーカー本体を皮下に埋め込んで縫合で終了した。
その間の所要時間2時間半。
右足は24時間、絶対動かさないことと、左手も24時間動かさない。この間起き上がれないのが、辛い。しかも腰が痛い。
そっちのほうが苦痛だった。
劃して9月4日、晴れて膝曲げ許可と横向き許可がおりて、腰にシップを貼り、一服。感染症予防の点滴もこの日まで。
9月5日、尿管も抜いて、やっと歩けるようになった。
9月9日、隣接する付属病院まで車椅子で遠出して、精神科の診察を受ける。主治医の先生も前回の予約日に来なかったから心配していたらしく、循環器センターに入院したと聞いて、さすがに驚いておりました。自分自身が一番驚いたのは勿論ですが、「まさかねー」を連発しておりました。
そのまま別階の皮膚科にも受診。久々に光治療を浴びて、すっきり!
本院と循環器センターは渡り廊下で繋がっているものの、その距離は長い。途中に医科歯科大の歯学部があるので、4回エレベータを乗り換える。
この日の夕方、抜糸して、腫れも無く順調で、あとは数日置きのペースメーーカー点検のみとなった。
土日は急患以外の処置はしないため、週またぎで待たされることになった。
と、ここまでが入院から手術に至る経過であるが、病名は、「完全房室ブロック」。
心臓の筋肉を動かす電気信号が、心室へ伝わらないことで、脈拍が遅くなり、たちくらみ、めまい、失神などを起こし、重篤だと心停止に陥るという病気。
病院へ行こうと判断した9月2日で、通常60以上の脈拍が38に低下していたのでおかしいと思ったのだが、担当医には徐脈のことは全く聞いてなくて、ただ単に「このままだとペースメーカーを植込んだ方がいいかも」とだけ言われていたので、情報不足だったことがアダとなってしまったが、まぁ仕方ないでしょう・・・。
« これからペースメーカー植込み手術 | トップページ | 心臓ペースメーカー移植15日目 »
「ペースメーカーからの声」カテゴリの記事
- 冬眠から醒めて(2018.03.01)
- 三分の二(2017.09.06)
- 今年最後の診察(2015.12.04)
- ペースメーカー外来(2015.09.11)
- 指定難病の申請を中止(2015.07.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント