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2010年11月13日 (土)

大実クワと在来桑

大実クワと在来桑
その昔…私が小学生くらいだった頃。家の庭に桑の樹の巨木があった。

紫色の小さな実を沢山つけ、その実をザルに取り、指や舌が紫色に染まるほど食べていた。

何でも昔、蚕を飼っていた名残だと言っていたが、私にはその記憶は無い。

今は無くなってしまったが、ある映画がきっかけで、再び桑の樹を植えて見ることにした。
植えた苗木は二本で、右が大実クワと言う最近の低木品種で、左はご近所の種苗屋さんの庭にあった在来種の桑。葉の形が品種改良されたクワと全然違うし、実も小さい。本来蚕が食べるものなので葉が大きい。

映画の中にこんなセリフがあった…。
「樹が生まれた時植えた樹がある。どれか分かるか?」
とおじいちゃんが、庭の白樺林の方を指指差す。
樹は「え、本当?どれ?どれなの?それって本当の話?」
おじいちゃんが、
「ああ本当だとも」とニコニコしながら微笑む…。
…もう15前の映画である。

自分の子供がいたら私もそうしたいと思っていたが、どうも叶えられそうも無いので、植えてみた。
結婚はしたいが、超緊張屋なので、かなり自分からは難しい(≧∇≦)相手から言われたら、すぐOKしちゃうのだが何せ相手がいない…

多分この桑の樹は昔見たような巨木になって、沢山の紫色の実を付ける。そして鳥達が頬張る為に集まって来るだろう…。そんな光景を後世に残したいのだ。ただそれだけなのですよ。

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