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2010年11月28日 (日)

ファロー四徴症は生後すぐの手術で完治できる

ファロー四徴症。

あまり聞き慣れない病名だが、この病気について、地元テレビの特番が放送されたので見る事が出来た。

ファロー四徴症とは…先天性心疾患の一つで、右心室と左心室の間の孔(心室中隔欠損),右室~肺動脈の狭小化(肺動脈狭窄),右心室壁の肥厚(右室肥大),本来左心室から出ている大動脈が右心室と左心室の両方にまたがって出ている状態(大動脈騎乗)を指しており、肺動脈に流れるはずの酸素含量の少ない静脈血が肺動脈狭窄と心室中隔欠損のため右心室から左心室を経由して大動脈へ流れ込んでしまうため、動脈血中の酸素含量が低下し,低酸素血症(チアノーゼ)が発生する。

酸素化が不十分な血液が流れるために皮膚や唇が青紫色になり、これがチアノーゼという状態で、啼泣時や運動時には手足をバタバタさせるなどの低酸素状態に陥る。


このファロー四徴症には根治手術が可能と言う事だが、生後すぐには本来出来ないらしい。(三日後だったか三ヶ月後だったたか忘れたが…)

だが岩手医科大学付属病院循環器外科では、このファロー四徴症の根治手術を、生後すぐに行い完治させていると言うのだ。
しかもこの病気はある程度出産前から超音波検査で分かる症例も多く、出産と同時にNICUに移され、手術の準備が進められると言う。

驚いたのは、この病院の先天性心疾患に対する早期NICUは、28年前からスタートし、現在では120件の手術例が行われており、その設備は東北・北海道で最大だと言う事だった。

手術を担当する医師は、若い時からこの先天性心疾患に取り組み、それをサポートする医師や看護婦もその道のエキスパートだと言う。

他の多くの病院では生後1年以上経過しないと手術はしないとか、手術そのものの例が無いと言う事で、赤ちゃんは長い期間苦しむ事になるのだが、ここでは僅か1回の手術で完治可能だと言う。

この手術の困難なのは、生後すぐの赤ちゃんの心臓は、大人の親指ほどの大きさしかなく、手術は非常に難しいのだとか…。しかしだからこそ医師の技術と経験がものを言うのだと思った。


岩手の病院が何故日本でも数少ない困難な手術を多数成功させているのか?

その疑問に私はすぐに答えられた。

私自身、付属循環器医療センターに入院し、心臓ペースメーカーの植込み手術を受けたが、心臓病手術に関しては日本でも有数だと知っていた。

他の多くは国立循環器病センターの系統で、他には唯一、静岡こども病院とここだけが高度な心臓病手術の設備と実績を持っていた。数年前、肺水腫からの急性心不全で担ぎ込まれた時、その事を知った。

だが不思議だったのは、病室が少ない事。

特に子供は入院していなかった事だ。

その疑問が今回の入院と、番組で、初めて分かった。
小児の心臓病は本院の循環器外科が担当しているのだ。どうりで外来を訪れていても、子供は勿論、20歳ぐらいまでの若い人は誰も診察に来ていない訳だ。

そもそも何故、盛岡にこんなにも高度な設備の医療設備と卓越した医師が存在するのか?と言う疑問も、今回のテレビ番組で初めて知った。

大都市と違い、地方は圧倒的に医師が少ないし、移動にも時間が掛かる。

その為、医療を分散させていても意味が無いのだ。だから一カ所に医療基地を集中させる事によって県民の命を守ろうとしているのだ。

東京のように病院はたくさんあっても、どの病院に行ったらいいか分からず、適切な治療を受けられず、命を落とすケースがある。医者も設備も分散し、たらい回しにされる現実。医療ドラマのように、病院の名声と収益最優先の考えがある限り、救える命も救えない。

ここではどの患者にも最善を尽くす。

その為に県内の医療関係者が集中し治療に当たる。

妊婦に関しては、県内全ての妊婦の情報をここに集約し、いつでも入院・出産・手術が出来る態勢にある。


だから救急車は躊躇う事なく、ここの救命救急センターに運ばれて来る。ここでは患者を拒否する事は無い。

何故なら、ここが最後の命の砦なのだから。

「来る者拒まず」

ここに医療の原点がある!

番組で紹介された赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で、ファロー四徴症が認められた為、入院して出産の日を待った。そして出産と同時にNICUに移され、生後すぐ根治手術が行われ、赤ちゃんは元気になった。
母親と父親の安心した顔が映された…。

先天性心疾患の赤ちゃんは年間40万人。その中で、ファロー四徴症は100人に1人の割合で生まれているとも言う。

しかし根治させる事が出来る病気でもある。

ここ岩手では根治治療への取り組みが既に28年も前から始まっていた事に誇りを持った。

循環器医療センターのスタッフに、私は改めてお礼を言いたい。

「助けてくれて、ありがとう。私の心臓はちゃんと動いています」

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