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2010年12月26日 (日)

統合失調症患者…受け入れ先なく死亡〜東京

大都市東京で再び無惨な病人「たらい回し」死亡事件が起こっていた。

【毎日新聞 2010年12月26日付】
▶東京都東久留米市で昨年2月、体調不良を訴えた統合失調症の男性(当時44歳)が救急搬送されずに腸閉塞(へいそく)で死亡した。救急隊は2時間半にわたり受け入れ先を探したが、13病院に受け入れられず搬送を断念した。「精神科などの専門医がいない」「病床がない」などが病院側の理由だった。高齢化や自殺未遂で精神障害者が身体疾患にかかるケースが増えているが、両方の症状を診られる病院が少ないため搬送が難航している。精神と身体の合併症患者を受け入れる体制の不備が浮かび上がった。
Photo

事態のあらましはこうだ・・・

 昨年2月14日(土)20・00すぎ 男性が母親に「具合が悪いから医者に連れていってくれる?」と訴える。
 病院は医師などの配置が手薄な休日・夜間体制。
  ↓
 21・55 母親が119番通報。
  ↓
 22・00ごろ 東久留米市消防本部(現在は東京消防庁に編入)の救急車が自宅に到着。
  ↓
 22・40 母親の呼びかけに応答なし。
  ↓
 救急隊員はすぐに生命にかかわる重症ではないが、意識障害があるとみて2次救急医療機関への搬送が必要と判断。自宅前に救急車を止めたまま内科や脳外科がある救急病院に対し、両親から聞いた本人の病歴を伝えた上で、受け入れを要請する電話をかけ始める。
  ↓
 翌15日(日)深夜1・10 13カ所目の病院に受け入れを断られ、搬送を断念。
 救急隊は容体に変化がないとして3次救急医療機関には受け入れ要請せず、男性を自宅へ運び入れる。
  ↓
 9・00ごろ 母親が同じ消防本部に「病院を探してほしい」と連絡し、消防も探したが見つからない。
 その後、父親が男性の通院先の精神科病院へ行き、治療を頼んだが「休日で対応できない」と断られる。
  ↓
 両親はほかに2カ所の病院に電話で受け入れを依頼したが、これも断られる。
  ↓
 14・00 男性の心臓が動いていないことに気づいた両親が119番通報したが、すでに死亡。
  ↓
 大学病院での解剖の結果、死因は腸閉塞と判明した。


 東京消防庁の記録によると、救急隊員が受け入れ要請した13病院の内訳は…

▽総合病院5
▽大学病院4
▽精神科病院3
▽都立病院1。

断った理由は…

▽「専門外」(精神科などの専門医がいない)5
▽理由が不明確な「受け付けられず」4
▽「満床」4--だった。

 このうち要請記録が残っていた2病院が取材に応じ、当時の状況を説明した。

 多摩地区の精神科病院は救急隊が連絡した患者の容体から「脳などの疾患が疑われる」と判断。検査設備や医療機器がないため受け入れを断り、検査ができる他の病院へ運ぶよう頼んだという。

 多摩地区の大学病院は救急隊から連絡があった時、すでに他の救急患者の治療をしていた。「対応できるベッドが空いていなかった」という。

 このほか複数の病院が今回のケースではなく、一般的な事情を説明した。
 総合病院や大学病院によると▽休日や夜間はスタッフが少なく、治療後も目が離せない精神疾患に対応するのは困難▽当直医が精神障害者の診療で苦労した経験がある--などの理由で受け入れられないという。

【ここまで引用: 写真は本文とは関係ありません】
354528
妊婦たらい回し事件が記憶に残る

理由はどうあれ、2次救急で断られた時点で、何故第3次救急に搬送しなかったのか?
そもそもこの患者が通院していた精神科病院が最も患者の事を知っているはずなのに、休日だから対応出来ないとはどういう事なのか?
たとえ休日であろうと、もし入院病室のある病院なら、医者は居るはずだし、深夜に受け入れていれば少なくとも患者から具合を聴く事が出来たはずである。
その結果、検査が必要となれば直ぐに第3次救急に搬送出来たのではないか。

つまりこの精神科病院は、今流行の薬だけ出す病院だったと言う事だ。
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近年増え続ける歯科医院のような、テナント・メンタルクリニック

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無機質な診察室と待合室。点滴さえ出来ないクリニックが乱立。

精神科はメンタルクリニックなどと「はいからな」名前を付けて、盛んに開業する医師が増えているが、何度も言う通り、臨床経験の無い精神科医に統合失調症などの精神疾患は治せない。


第3次救急なら、精神科も内科もスタンバイしているし、入院病棟があるので、それ以外の疾患の場合も当直医が待機している。
そもそも大学病院と言うのは名ばかりで、多疾患に関する臨床経験が乏しい医者ばかりが頭を揃えているのが、東京の救命救急医療の盲点とも言える。
Photo_6
心療内科医は増え続ける。

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手術ばかりの腕を競うドラマや、利益優先の病院経営のドラマばかりが乱造されるテレビや映画の世界が、その傾向に拍車を掛けている。
これはメディアにも多大な責任があるのだ!


そもそも第3次救急とは、病院経営とは切り離した考えの基礎に成り立たなければならない。こういう類の病院は都道府県の責任で整備しなければ、いつまで経っても経営ばかりを優先させる医療が乱立するばかりなのだ。

救命救急を併設しているなら、救命救急の医療専門スタッフを用意するべきなのだ。彼らが24時間体制で、専門に3次救急のみを受け入れる。当然ながら病棟を持ち、急性期を過ぎたら、併設の外来病棟へ移すという体制をきずかなくてはならないのに、何故、あれほど巨大病院が林立する東京で、このような「たらい回し」事件が起こるのか、全く理解に苦しむ。
Photo_8
優雅な待合室は必要なのか・・・

巨大に成りすぎた過密都市東京は、医療が分散し、病院の経営ばかりを気にし、救急医療の集約が劣悪な状態であると言える。


これからも患者の置き去り死が止まる事は無いだろう・・・
東京の孤独死は、心に痛手を負った患者が、葬り去られている現実でもある。
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それでも今日も精神疾患患者の救急要請に出動する・・・

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コメント

医療を「サービス業」ではなく「社会的インフラ」と捉えなければ駄目ですよね。

「赤字だから警察を縮小します」「赤字だから消防を縮小します」だと皆困るのに、「赤字だから医療を縮小します」については声をあげる人が少ない現状…。

赤字を許さない姿勢だったら、救急なんて一番の削除対象だけど、救急を無くしたら人の命は救えない訳で…。

国が「人を救う部門は赤字が出ようが守る」って保障してくれればいいんですが…。

医療を「サービス業」ではなく「社会的インフラ」と捉えなければ駄目ですよね。

「赤字だから警察を縮小します」「赤字だから消防を縮小します」だと皆困るのに、「赤字だから医療を縮小します」については声をあげる人が少ない現状…。

赤字を許さない姿勢だったら、救急なんて一番の削除対象だけど、救急を無くしたら人の命は救えない訳で…。

国が「人を救う部門は赤字が出ようが守る」って保障してくれればいいんですが…。

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