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2011年4月14日 (木)

タイム・バッグ

昨日3週間ぶりに、洞穴生活を抜け出し、病院へ行って来た。
車の数が異常に少なく、まるで15年ぐらい時間が逆戻りしたような、盛岡へ向かう道。
病院の駐車場には「八戸」ナンバーの車が目立つ。八戸市も津波の被害を受けた為、東北道八戸道を使って盛岡までやって来たのだろう・・・。



精神科の通路は相変わらず真っ暗。
廊下に電気は点いていない。
同じ階の眼科、小児科、耳鼻科の待合室は明るい。子供が多いせいで、明るくしているのだろう。


それにしても相変わらず待ち時間が長い。
特に女性が多い。
結婚指輪をした若い女性が、多分、お祖父さんと思われる男性と診察を持っていた。夫はどうしたのか? 仕事なのか? では父親と母親はどうしたのか? どんな苦悩かは知らないが、男が女性を守ってやれなくて、良く簡単に結婚したもの・・・

いつものように院内精神科で一番の人気の先生の診察。
しかし忙しく、水曜は午前の受付のみ。
それでも待つ事3時間。

新しい患者は診察時間が相当長く、一人で1時間や1時間半もざらにある。

結局、毎回顔なじみの私と、他2人が最後になったが、それぞれ話す事、必要な薬や薬の変更の申し出、丁寧なアドバイスと短時間で済んだ。
3人とも長く通院しているが、症状は重度。しかしだから自分にあった薬が分かっている。


不便な生活が当たり前だと思っているのは何も自分だけではなく、受付の女性もいつものように、明るい。ごく薄い化粧なのだろうか、それとも下地だけなのか・・・肌の艶も良く、淡々と受け付けをこなしていた。
ここにはいつもと変わらぬ普段の光景があった。


東京では若い人を中心に、右並び化粧、右並び洋服、右並び悪態、右並び言葉遣いの悪さと、何でも他人の形振りをマネしたがる人ばかり。
個性がなく、核家族化で、頼れる人もなく・・・昔ならおじいちゃん、おばあちゃんの元に駆け込んだものが、今は行く場所がなく、渋谷界隈をぶらぶら。
眩しい電気の明かりに点された都会のビルの谷間で、一夜の場所を求めて彷徨い歩く。


東京という大都市は、人間の尊厳が軽く扱われる冷酷な世界。
そこで育った若者もまた冷酷ばかり。



石原慎太郎が都知事に再選したら、自販機の電源を切ろ!と言い出した。


3月11日の大震災後、すぐに停電。4日間停電した後、街のコンピニ・スーパーから飲料水が消えた。
ところが病院前の自販機には缶飲料・お茶・コーヒーが残ったまま。


私の住む所では、自販機が一斉に100円均一になった。


まさしくこの自販機が倉庫替わりになった訳だ。


ところが80歳になる成金都知事は、自販機を消せと言った
停電に困るなら、東京は地下鉄を全部止めろと言ったら、低脳なコメント「そしたら通勤出来ないだろ、アホが」と。
ちゃんちゃら可笑しい。
それなら東京を離れればいいし、或いは、仕事場の近くに住めばいいし、JRや私鉄の地上電車、バスに乗り、あとは歩け




そればかりか、統一地方選惨敗で民主党への批判が益々増加しているが、読めど読めど、批判ばかり。
批判は、赤ちゃんでも出来る最も幼稚な抵抗である。
肝心なのは、民主党総退陣とか、全員議員辞職とか言っている者は、一体誰がいいと言うのか647563

どの批判ブログを見ても、誰にしたいのか・・・どうすればこの窮地を抜け出せるのか・・・一切書かれていない。それなのに批判ばかり・・・
結局、みな野次馬であって、新聞やテレビの幼稚な解説者や、記者会見の若い記者と同じ穴のムジナ。
どうしたらいいのか、なんて案は全く持っていないし、誰にしたらいいか全く分からないのに、右習えで異口同音ばかり・・・。
ただ呆れるばかりだ。


日頃、全く怒り心頭をしない私も、さすがに今回は、この野次馬に立腹してしまった。

「何事も、人に言う前にまず自分で実行」とは、昔からの言い伝え。

大震災後、まだ一度も給油していない私の車は、まだ半分残っている。家で取れた米を食い、水は地下水を手押しポンプで汲み上げ、薪で火を起こし、鍋で米を炊く。
私が生まれた頃の生活は今もごく普通に続いている。
こういう時、「割り箸」が役に立つ。一度使った割り箸を乾かすと、非常に着火しやすい焚き点け材になるのだ。
電気が無くても、生きて行くための知恵が、この辺にはまだまだ残っている。




そんな訳で、二十年ぶりに立腹したら、眠れなくなったので、昨日の診察では、パキシルを減らし、メデポリンの頓服をもらって来た。
日頃アドレナリンの低い私にとって、アドレナリンの出過ぎは心臓に悪い。
これで少しは落ち着いて、ゆっくり休めるかもしれない。


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