家族 ②
暑さの厳しさが続いていた仙台空港・・・だだ広っろい割に混雑は無かったが、全面ガラス張りという事もあり、ただひたすら汗がでる
その後は全て順調で、千歳に到着後、待っていてくれた妹の運転する車で、一路、道東自動車道に乗り、帯広を目指したのだが・・・・・
私は既に疲れて、空港を出発後すぐ寝てしまいましたが・・・。
途中で「グエェェーー!」という声で目を覚ますと、占冠PAで父が盛んにゲロしていた・・・
「おいおい、どうしただあ?」
どうやら千歳を出てすぐに具合が悪くなり、高速道に入った途端、気持ちが悪いと言い、ビニールにゲロしてたようだ。
車酔い・・・まさか?
と聞いて見ると、どうやら飛行機酔いしたみたいで、車に乗って我慢しきれず、「ゲエェゲエェ」を始めたとの事。
周囲は日が暮れて、ここで救急車を呼ぼうか?と妹、母、私で相談したが、急遽予定を変更して、父には吐き気を続けてもらいながら、妹の知り合いの救急病院へ向かう事にした。
いくら何でも「酔い止め、吐き気止め」の薬は持っていないので、とりあえずポカリスエットを少し飲ませ、持ち歩いている解熱・鎮痛剤を飲ませ、自販機で冷えたペットボトルを買って、頭の後ろを冷やす事に。
トマムリゾートの高層ホテルの明かりを左手に見ながら、一路、帯広へ。
それから公立の救急病院へ直行!
父はフラフラで歩けないので、車椅子で病院内へ。
あいにく父は保険証を持っていないので、とりあえず100%として1万円を支払い、診察を。
当番医は外科の先生で、500mlの点滴に吐き気止めを混ぜて、ベッドで点滴開始・・・。
食欲は全くないと言う父は、点滴を始めたら、寝息を立てて眠ってしまいました。
よほど辛かったのでしょう・・・
帯広も半端無く暑く、病院内は冷房もなく、廊下はムシムシ。しかし診察室と処置室は冷房が入っていて、ようやく私もここで一息。
こうして長い長い一日は更けようとしていた・・・。
更に波乱の旅が続く・・・・・
次の後編へつづく。
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