桜より脳裏に憶う、朽果てた橋
暖かいらしい・・・。
それもそのはず、今日は今年最高の気温だったとか。
しかし風邪引きの今は、ちょっと寒気、いたたまれない程の眠気に見舞われている
風邪を引くと、必ず激しい眠気が襲い、寝ても、寝ても、尚眠い
世は早くもGWに入ろうと言うのに、まだ季節の変化に身体が追いついていない・・・・・。
盛岡の石割桜は既に満開。弘前城公園の桜も開花して、遅ればせながら雫石川園地の桜もようやく開花
しかし小岩井の桜はまだ蕾らしいが・・・。
いつの間に、誰が植えたか知らないが、ここが公園と呼ばれるようになって、初めて間近で桜の開花を見た。
只今7分咲きだそうだが、この並木、延々2キロ以上続く・・・。
ただ、芝生と言うか、牧草というか、下草の伸びが遅いし、川から吹く風が冷たいので、のんびり弁当を広げるというまでには至っていない。
前回より相当ダムの水かさが増えた。
元々、ここには貯木場があった。
駅の南口には、貨車が待機する操車場と幾つもの線路が縦横に走っていた。
上流で切り出された材木が、ここまで川舟に乗せられやってきて、ここから貨車に積み込まれて出て行った。
そして今は満杯の水で満たされているこの場所に、おんぼろの木造の橋が架かっていた・・・。
ちょうど対岸に当たる場所に、おじいちゃんとおばあちゃんの家があって、私は土曜日になると、家から歩いてきて、駅裏の土手を歩き、ボロボロの橋を渡り、祖父母の家に泊まりに行っていた。
家では両親と一緒に寝た記憶がなく、唯一、祖父母の実家に行っては、間に入って寝入るのが楽しみだった。
だが、橋は無くなり、
祖父母の家はダムの湖底に沈んだ。
どれくらいの人が「あの橋」の事を覚えているだろうか?
地方から人が消えるらしい・・・・・。
過疎に疲弊してしまうらしい・・・・・。
大都市は今以上に便利になるとか・・・・・。
外国人観光客が増加しているとか・・・・・。
行列の出来る店ばかりあるらしい・・・・・、紹介される店はどれもこれも繁盛らしい。
豊かな時代になった、そして昭和の世代は、間もなく誰もいなくなる。
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