自慢できること?
ガイドブックに載っている名所に、外国人観光客がドワーっと襲来して、“爆買い”や“爆喰い”してるとか・・・
観光収入が1兆円を超えたと、大型店はウハウハらしい、とか。
しかし、ここでは外国人、全く見た事ありませんが、
そういう話題に全くついて行けない、時間の流れが相当遅いこの辺での話題と言うと、
なんだか連日、本州一の最低気温を記録している薮川に負けず劣らず、
3位~4位をキープしている事ぐらいでしょうか・・・
連日地元ニュースは沿岸の話題ばかりで、内陸や山沿いは忘れ去られている感がありますが、
それでも、何だか、ちょっぴり地味に話題になっているのが、病院の話
母が週2回、リハビリに通っている病院・・・、これが非常に古く、外壁は煤けて、黒くなってるし、玄関先が坂道になっていると言う、これまた厄介な入り口。
しかしこの病院、盛岡市内の大きな病院の患者にとっては、とっても重宝されている。
母のように人工関節の手術や、複雑骨折や、脳血管障害の後遺症による歩行困難、言語障害や、神経疾患などの難病のリハビリ患者を一手に引き受けている。
実はこの病院は外科が専門で、盛岡市内に本院があるが、こちらも古い。
30年ほど前、私が足の甲を骨折した時には、ギプスを付けてもらった・・・由緒ある病院である。
盛岡市内の大きな病院では、ベッド数に限りがある為、症状によって、手術する病院を別け、重篤患者・重症患者・中等症患者・軽傷患者によって担当の病院を振り分け、病院の負担を軽減している。
その為には、回復期の患者の社会復帰のためのリハビリまでを、大きな病院でするとなると、ベッドがなかなか空かない事態となり、次の重篤な患者を受け入れる事が出来ない。
そのため市内の県立・市立・国立の3病院では、手術が終わり、回復期になった患者のリハビリを、このオンボロ病院にゆだねている。
しかし、さすがに築年数が古く、厚生労働省から注意と言うか警告が来たらしい・・・
ここまでが一昨年の話。
それから1年半。
古い病院にくっつく形で今年の夏、その全貌が姿を現し始め、最近ようやく外壁の工事が終わったようだ。
これまで同様、入院病棟もあるようだが、中身はまだこれからなので、良く分からない。
しかしこれで回復期や手術後のリハビリ患者の受け入れが、更に進む事だろう。
何せ岩手県は脳梗塞死亡者(男性)全国ワースト1位という、不名誉な1位を続けている。
最低気温・本州1位とは、だいぶ異なる1位だ。
実はリハビリを主に専門とする病院が、この病院のそばにもう2つあり、
一つは自然温泉を利用したリハビリ病院と、もう一つは高次脳機能障がい者の為の、入院病床を備えたリハビリ病院。
しかしこれから更に増えるであろう、認知症患者のためのリハビリは行っていないようだ。
そもそもこの辺りでは、認知症=俗に言うボケた人、と言うのがとにかく少ない。
農家が多いせいか、生涯現役で働いている人が殆どだし、昔話を良く話して聞かせる機会が多い為かもしれない。
都会では、昔の話を聞いてくれる家族も・・・・、また話す機会も無くなっていると言う事でしょう・・・。
家族がそれぞれ独立した家計を営むことが、都会では自立していると言う常識になっている以上、認知症患者の増加は防げないし、徘徊も更に増える。
認知症は、誰でもなく、子供や孫が、父や母からの、過去の話に全く興味を持てなくなった人たちへの、警鐘かもしれませんね。
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